囲碁7大タイトルとは?タイトルホルダーや優勝賞金について解説

タカトシ
はじめまして、タカトシと申します。

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囲碁のタイトルってたくさんあって、それぞれの賞金や開催日程を具体的に把握するのは難しいですよね。

日本には7大タイトルといった世間の注目を集めるタイトル戦があります。

この7つのタイトルは「七大タイトル棋戦」と呼ばれ、特に歴史・注目度のある3つの棋戦のことを三大タイトル棋戦と呼ばれています。

この記事は、「7大タイトル棋戦」について、順番に解説していきます。

目次

棋聖戦

主催者読売新聞社
優勝賞金4500万円
対局数七番勝負
開催時期1~3月
持ち時間8時間(残り10分から60秒の秒よみ)
現在のタイトルホルダー井山裕太
最多タイトルホルダー井山裕太、趙治勲小林光一

棋聖戦は優勝賞金が4500万円という、現在の囲碁のタイトルの中で最も賞金の高い棋戦です。

棋聖とは「唯一無二の技術を持っている棋士」のことを指し、古来から使われている言葉です。

タイトル戦は、全国を巡って対局が行われますが、2年に1度、海外対局が行われています。

名人戦

主催者朝日新聞社、日本棋院、関西棋院
優勝賞金3100万円
対局数七番勝負
開催時期9~11月
持ち時間8時間(残り10分から60秒の秒よみ)
現在のタイトルホルダー井山裕太
最多タイトルホルダー趙治勲

名人戦は優勝賞金3,100万円という、囲碁のタイトルの中で棋聖戦に次ぎ賞金の高い棋戦です。

名人戦は1974年に、読売新聞社から朝日新聞社に移行して、新名人戦として新たに名人戦を主催しています。

織田信長が本因坊算砂の実力を認めて「そちはまことの名人なり」と言ったことから名人という言葉が誕生しました。

本因坊戦

主催者毎日新聞社、日本棋院、関西棋院
優勝賞金2800万円
対局数七番勝負
開催時期5~7月
持ち時間8時間(残り10分から60秒の秒よみ)
現在のタイトルホルダー本因坊文裕(井山裕太
最多タイトルホルダー趙治勲

本因坊戦は優勝賞金2,800万円で三大タイトルの中では最も低い金額です。

1940年に創設され、現行の七大タイトルの中では最も歴史のある棋戦で、毎日新聞社が主催して行われています。

創設者は21世本因坊の本因坊秀哉で、引退した際にその「本因坊」という名跡を日本棋院へ譲渡し、そこから本因坊戦が誕生しました。

また、本因坊とは昔の囲碁の名門家系で、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3将軍に仕えていたと言われていて、史上最強と言われる囲碁家系でした。

王座戦

主催者日本経済新聞社、日本棋院、関西棋院
優勝賞金1400万円
対局数五番勝負
開催時期10~12月
持ち時間3時間(残り5分から60秒の秒よみ)
現在のタイトルホルダー芝野虎丸
最多タイトルホルダー加藤正夫

三大タイトル以外の中では、最も優勝賞金の高い棋戦です。

歴史では、本因坊戦に次ぐ2番目に長い歴史を持っていて、1952年は全本因坊全八段戦という名称でしたが、翌1953年から王座戦とい名称でタイトル戦が行われています。

いち早く5目半コミを取り入れたり、国際棋戦の持ち時間に併せて2006年から持ち時間を3時間にするなど、時代に合わせた運営が行われています。

天元戦

主催者新聞三社連合(北海道新聞、中日新聞/東京新聞、西日本新聞、神戸新聞、徳島新聞)、日本棋院、関西棋院
優勝賞金1300万円
対局数五番勝負
開催時期1~3月
持ち時間3時間(残り5分から60秒の秒よみ)
現在のタイトルホルダー一力遼
最多タイトルホルダー井山裕太

天元は、三大タイトル以外では王座戦に次ぐ賞金の高い棋戦です。

前身は日本棋院選手権戦でしたが、1976年から関西棋院選手権戦(神戸新聞社主催)も統一されて天元戦が始まりました。

開催時期が一年の中で最後なので一年の締めくくりのタイトル戦として注目が集まる棋戦です。

また、十段戦・王座戦・碁聖戦に比べて本戦トーナメントの出場枠が多い(28名+α)のが特徴で、まだ実績の少ない若手にも多くのチャンスがあるため、若手の活躍が期待されるタイトル戦でもあります。

碁聖戦

主催者新聞囲碁連盟(加盟12社:河北新報、新潟日報、信濃毎日新聞、静岡新聞、北國新聞、京都新聞、中国新聞、四国新聞、高知新聞、熊本日日新聞、南日本新聞、沖縄タイムス)、日本棋院、関西棋院
優勝賞金800万円
対局数五番勝負
開催時期6~8月
持ち時間3時間(残り5分から60秒の秒よみ)
現在のタイトルホルダー一力遼
最多タイトルホルダー小林光一

長年のタイトル戦で唯一出場制限のあったタイトル戦です。

日本棋院では37期まで五段以上、関西棋院では31期まで五段以上という制限がありました。

今では、他の棋戦と同じく実績のある棋士(24名+α)のトーナメントという形式が取られています。

「碁聖」という言葉は「棋聖」とほぼ同義で、囲碁の名手に対して使われる言葉です。

十段戦

主催者産経新聞社、日本棋院、関西棋院
優勝賞金700万円
対局数五番勝負
開催時期3~4月
持ち時間3時間(残り5分から60秒の秒よみ)
現在のタイトルホルダー芝野虎丸
最多タイトルホルダー加藤正夫

優勝賞金は最初は1500万円だったものの徐々に規模が縮小され、現在では700万円まで下がっています。

前身は早碁名人戦、2011年から森ビルが協賛となって森ビル杯十段戦となりました。

第50期以降は敗者復活トーナメントは廃止され、実績のある棋士(20名+α)によるトーナメント戦が開催されています。

十段というタイトルは、あくまでもタイトル戦である十段戦で優勝することによって獲得できる段位です。

まとめ

囲碁の七大タイトルについて、理解は深まったでしょうか?

七大タイトル以外にも、様々なタイトルの対局がネットやTVで放映されています。

時間があるときに観戦してみてはいかかでしょうか?

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この記事を書いた人

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